2024年8月 愛知県ライフセービング協会インタビュー
愛知県ライフセービング協会が主に活動の場としている「りんくう常滑ビーチ」と「新舞子ブルーサンビーチ」へ取材に伺いました。
東海地区スバルグループ「一つのいのちプロジェクトチーム」が取材中、鈴木理事をはじめとしたライフセーバーの方々にお伺いした内容をご紹介します。
●愛知県ライフセービング協会には何名所属されていますか
- ライフセーバーとしての登録はおよそ120名。そのうちメインで活動しているのは30~40名です。
●どのような経緯でライフセーバーになったのですか
- 元々は友人がライフセーバーの活動に興味を持っていて、初めはその付き添いで1995年にベーシックサーフの資格を取得しました。
- 当時のライフセーバーの活動はほぼ関東で行われていました。今のようにインターネットが発達していなかったので、手紙で資格試験までのやり取りをしていました。
- 1998年に愛知県にもライフセービングクラブを作ることになり、そのときから愛知県での活動をスタートしました。
- 今ではりんくう常滑ビーチの近くに移住し、より近くで活動しています。
●どのような業務を行っているのですか
- 通常はビーチの監視や救助活動、ライフセービング選手権大会に向けて競技練習を行っています。人工ビーチである「りんくう常滑ビーチ」と「新舞子ブルーサンビーチ」は海開きをしている期間中、毎日監視活動を行っています。夏季のビーチ監視時は天気や風の状況、潮の満ち引きなどを考慮しながら行います。また、適時救護室で休憩をとり、自身の体調管理に気を配りながら業務にあたります。また、トライアスロン大会などのイベント会場で選手の安全管理を行う、各地で講習会を開催するという活動も行っています。
●ライフセーバーの方はどのような日常生活をされていますか
- 私は月の半分くらいライフセーバーの活動をしていて、その合間に仕事をしています。私のようなケースは稀で、普段は会社員や大学生で、休日にライフセーバーとして活動している者が多いです。
●定期的にトレーニングを行っているのですか
- ライフセービング選手権大会に向けての競技練習がトレーニングに繋がっていると思います。レスキューボードを使った演習や筋肉トレーニングも行います。
●活動を行う中で最もやりがいを感じる瞬間はいつですか
- 「事故を未然に防ぐこと」に重点を置いて活動しているので、ビーチに遊びに来た方が笑顔で帰ってくれることにやりがいを感じます。大好きな海を守ることができる、ということは大きな魅力です。
●活動を行う中で辛いことはありますか
- 「事故を未然に防ぐこと」に重点を置いていても、実際に事故が起きてしまうことです。
●現在課題として捉えていることはありますか
- ライフセーバーとして活躍できる人を集め続けることが今後の課題です。現在は大学生の部活動として活動を始める人が多いのですが、社会人になって継続が難しくなる場合もあります。また、活動のオンシーズンをいかに長期化するかということも考えています。
●海辺での安全対策についてアドバイスをお願いします
- 何か起きた際にはすぐに命にかかわります。まず知識をもつことが大切です。危険な生物が出没する可能性や当日の海の様子などの情報を得るようにしてください。また、海へ入る前の飲酒は控え、海水浴後の楽しみにとっておいてくださいね。
●今後の目標を教えてください
- ライフセービング活動をずっと続けていきたいです。各地のライフセービング組織を増やして、切磋琢磨すると共に協力体制を取れるようにしていきたいです。子ども向け教室を行うなど、人を育てるという活動にも注力していきたいです。
愛知県ライフセービング協会の皆さん、お忙しいところご対応いただき、ありがとうございました!